トラウマで行動を制限されて、困っている方々を対象に、トラウマ駆逐をしている渡辺です。
卓上の理論ではなく、実際に現場で起きていることから、トラウマ克服の最大の障害をお伝えしましょう。
もちろん、個人によりトラウマ克服の最大障害は異なります。私がトラウマ駆逐の心理療法をしていて、最も多かったパターンです。
トラウマ克服の味方にも敵にもなる母
ぶっちゃけますね。
トラウマ克服で最大の敵になってしまうのが母です。
逆に父親は、敵になる可能性はとても低いです。
だって、尻に敷かれるのが父ってもんだから・・・
最近「亭主関白」と、聞かないのも理由のひとつでしょう。
でもね。母は最大の味方にもなるんですよ。
できれば、というか、お願いだから、母親のみなさん。トラウマ克服の味方になってください。
母が敵になってしまうのは、心配する気持ちが強いから
多くの母親が持っている「心配する気持ち」「我が子は大丈夫かな」という気持ちが強いと、トラウマ克服の敵になってしまうことがあります。
心配し過ぎて、進めないようにするパターン
心配しすぎると、次のような言葉が出てきます。
まだ、ひとりでは〇〇できない
本人はできると言ってるけど、できそうもない
例1 トラウマ克服で「外出」というステップがあるとき
トラウマを克服しようとしている本人が「トラウマを無くすために、外出してみよう」という気持ちになっているのに、母親から「まだ、ひとりでは外出できないでしょ」と言われてしまったら、どのような気持ちになるでしょうか?
(トラウマを無くすために)ひとりで外出してみる
まだ、ひとりでは外出できないでしょ
やっぱ無理か・・・
外出やめておこう
これでは、トラウマを何とかしようと努力しているのに、努力する心をへし折ってしまいます。
心をへし折らないように、次のようにしてみましょう。
(トラウマを無くすために)ひとりで外出してみる
気をつけて、いってらっしゃい
いってきます!
たった一言変えるだけで、トラウマ治療が前向きに進むのです。
例2 トラウマ克服する「心理カウンセリング」終了後
心理カウンセリングで・・・
同じ環境にいると、同じ考えになってしまいがちなので、気分をリフレッシュするために、外に出るというのもありかもしれませんし、そうでないかもしれません
なるほど、外に出てみるのもいいかもしれませんね
今度、チャレンジしてみたいと思います
心理カウンセリング終了後、お母様に外出するチャレンジを応援してもらうために・・・
先ほどのカウンセリングで、Aさんは外に出てみたいとおっしゃっていました
ご協力していただけますか?
先生、本人はできると言ってるけど、できそうもありません
やっぱ無理か・・・
えっ・・・
そうきたか・・・
Aさんだけではなく、母親にも自分の子どもを信じるカウンセリングが必要だね
これも、ひとこと変えるだけで、大きく変化します。
先ほどのカウンセリングで、Aさんは外に出てみたいとおっしゃっていました
ご協力していただけますか?
本人はできると言ってるけど、できそうもない・・・
でも・・・
はい、協力します
協力してくれるんだ
やってみようかな
心をへし折るのではなく、応援をしましょう
今までの経験から、「できない」とするのは簡単です。
でも、「できない」と決めつけたら、できないままでトラウマを克服することもできません。
逆に、「できない」と思っていても、応援しようとすることで、大きく変化します。
全国の母親のみなさん。
お子様を応援してあげてくださいね。