適応障害 症例

適応障害 症例 人間関係
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『精神障害の診断と統計マニュアル第4版 』(DSM-IV)では適応障害として独立していますが、『第5版』(DSM-5)ではストレス関連障害群に含められています。

医師による診断名と異なっていると考えられますが「適応障害」と依頼者がおっしゃっていたため、適応障害としています。

こだわりが強く対人関係の問題を解決したい60代女性

目的

トレーニングの目的は、顔の整形手術が思ったようにうまくいかず、手術後、人間関係が上手くいかなくなったことを解決することでした。

状態

  • 性ホルモンに問題がある思っている
  • 自分に自信がもてない
  • 気分が沈んで憂鬱
  • 死や自殺について考えてしまう
  • 今まで楽しめていたことが楽しめなくなった
  • ちょっとしたことでも驚く
  • 集中力に欠け、すぐに気が散る
  • 次から次へと考えが浮かび、まとまらない
  • 無気力
  • 孤立している
  • 寝起きが悪く疲れが残る

病院で診断を受け、ロラゼパム(ワイパックス):ベンゾジアゼピン系の抗不安薬とパロキセチン塩酸塩水和物(パキシル):SSRIを処方され服用中。

トレーニング内容

年齢を重ねてきたことを受け入れることができないことから始まり、すべてのことを受け入れられないような状態へとなってしまっていました。

緊張状態のときに多く出る高い周波数の脳波が多くみられたため、緊張をほぐすトレーニングから始め、自分に自信が持てるトレーニングをしていきました。

セルフケア

セルフケアとして、自分自身を卑下する言葉やあきらめの言葉が多かったので、「自分に自信を持つ」セルフケアをご提案させていただきました。

NLPでいうところのアンカリングとタイムライン、モデリングを組み合わせ依頼者専用にした方法です。

経過

時折、空回りしていた時期もありましたが、2か月で徐々に楽になれる時間が増えていきました。

解説・考察

トレーニングの目的は、顔の整形手術が思ったようにうまくいかず、手術後、人間関係が上手くいかなくなったことを解決することでしたが、蓋をあけてみたら、すべてのことを受け入れられないような非常に重たい状態で、様々な問題が起きていたため、問題を一つひとつ整理して改善していったため、非常に長いトレーニング期間となりました。

恐らく医師による診断名と異なりますが「適応障害」と依頼者は強く訴えて、 「自分が自分でない」という否定 、「何もできない」と自分を責め、悪循環を作っていたと考えられます。

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