目的
電気治療を受けたが、うつ病から抜け出せずにいたため日本脳機能トレーニングセンターに相談された60代女性の症例です。
状態
病歴
7年前にバセドウ病
14年前と7年前にうつ病
処方薬
病院で診察を受けて、下記のお薬が処方されていました。
一般名(総称名):薬効分類名で記載。一般名と総称名が同一の場合は省略。
トレーニング内容
休息時にもかかわらず脳波は過緊張の状態(休んでいるつもりになっているだけで、休息できていない状態)でした。
右脳と左脳のバランスも悪く自分を見失っているような自分自身のことがわかっていない状態でした。
そこで、休息時に過緊張の状態にならないようにするトレーニング、右脳と左脳のバランスが良くなるトレーニングを行いました。
セルフケア
トレーニング開始時は、セルフケアができる状態ではなく、セルフケアは行なっておりませんでした。
トレーニングを10回受けた後、状態が改善していたため、散歩をするようにしました。
経過
当初、家から外出するのが困難な状態でしたが、トレーニングを10回受けた後、散歩や買い物など外出できるようになりました。
解説・考察
過去にうつ病を2回患っており、うつ病になりやすい方だと思われます。
また、今まで手塩にかけて大切に育ててきたお子様が独立したことにより、自分のやるべき事が無くなり、虚無感のような感覚になり、うつ病になってしまったのではないでしょうか。
うつ病の方のパターンとして、「自覚がズレてしまう」ことが多くみられます。
例えば、お腹が張って痛いはずなのに、痛いと思わない。
うつ病の方は脳で処理できる限界ギリギリになっているためです。
脳波に置き換えてみると、過緊張の時に出る脳波が休息時にも出てしまう状態や、右脳と左脳がバラバラに動いているような状態や、特定の部位だけが頑張って動いているような状態としてみられることが多いです。
なお、うつ病だから〇〇という脳波の状態とはならず、様々です。