うつ 症例6

症例 うつうつ
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うつ病のお薬を減らしたい60代女性

目的

うつ病のお薬を減らしたく日本脳機能トレーニングセンターに相談された60代女性の症例です。

状態

  • 完璧な状態を好む
  • 完璧を目指すが、実現できず憂鬱になる
  • 仕事をしにくくなるのが嫌だから、うつ病の薬を飲んでいるのを隠したい
  • 認知行動療法を別施設で受けている

病歴

膝の痛み

処方薬

病院で診察を受けて、うつ病と診断され下記のお薬が処方されていました。

なお、ヨクイニンは、膝の痛みを解消すべく漢方薬局でいただいたものです。

  • アモキサピン(アモキサン):三環系抗うつ薬
  • ロラゼパム(ワイパックス):ベンゾジアゼピン系抗不安薬
  • ヨクイニン(漢方)

一般名(総称名):薬効分類名で記載。一般名と総称名が同一の場合は省略。

トレーニング内容

落ち着きのない脳波でしたので、落ち着かせる脳波フィードバックトレーニングを行いました。

落ち着きのない脳波のまま、心理カウンセリングや認知行動療法を行うと、周りの意見を聞かなかったり、周囲の状況を誤って解釈したりすることが多いため、効果があまり出ません。

セルフケア

お話をしっかりと聞いた結果、周囲の人の意見や状況を、冷静な気持ちで観察していただくようにしてもらいました。

経過

トレーニングで気持ちを落ち着かせることができ、冷静な考え方ができるようになり抜け出すことができました。

解説・考察

うつ病のお薬を飲んでいることを隠したい、完璧でありたい、という気持ちが非常に強い方でした。

ご存知の方も多いかと思いますが、下記の記事でも書いたように鬱の人は、「~しなければならない」「~すべきだ」を考えてしまう癖があります。

完璧主義であるがために、うつ病になり、完璧に治そうとして、うつ病から抜け出せず・・・

という悪循環を断ち切ることが大事です。

さらに、脳波は個人差が大きく、完璧な脳波というものはありません

しかし、当症例の方は、完璧な脳波を目指していました。

人によって性格や顔が違うように、脳波も人によって違うことを何度も繰り返しご説明し、落ち着いた気持ちになって冷静に考えていただきました。

気づきを得られた結果、視点が広がり「完璧を目指す」悪循環から抜け出すことができました。

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